プロフィール

島崎よう子

Author:島崎よう子
明治大学文学部卒業。退職後子育ての傍ら青葉文庫、カンガルー共同保育、青葉小・5中PTA、リサイクル条例直接請求運動に係る。1995年東村山市議会議員初当選。現在6期目。

生活文教委員会(前期は厚生委員会)。議会運営委員、広報広聴委員。昭和病院企業団議会議員。
保護司。
自治体議会改革フォーラム会員。全国フェミニスト議員連、財政問題研究会。
介護予防大作戦実行委員、青葉町福祉協力員、いきいきシニアあっぱれ脳トレ、みんなのうたごえ実行委員
sorakazeyoko@w3.dion.ne.jp

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東村山市の財政運営は健全か?

2009年9月13日


先週金曜日、決算委員会の報告です。20年度一般会計決算について副市長から11時頃まで補足説明があり、加藤(自民・自治)、島田(公明)、福田(共産)、佐藤、(変えよう)、矢野議員(草の根)までの質疑が終り延会となりました。


14日月曜日は歳入の続き、奥谷議員(民主)からスタートし、続いて、歳出に入ります。「議会費・総務費」は、私が担当します。

さて、歳入については、やはり、財政健全化指標に基づく財政運営を質す内容が多いものでした。

財政健全化判断比率は、いずれも健全、とでました。

実質赤字比率~一般会計は黒字決算、実質単年度の収支も5年ぶりに赤字が解消された。
  一般会計決算額は、歳入 452億3137万7000円
               歳出 443億8830万4000円
       歳入歳出差し引き額 8億4307万3000円

これから翌年度へ繰り越すべき財源1億2224万8000円を差し引いた実質収支額は、7億2082万5000円となり、このうち、5億円を財政調整基金へ積み立て、残りの2億2082万5000円を翌年度繰越金に。

決算規模は、前年度と比較すると、歳入は4.4%の増、歳出も3.4%の増。徴収率は前年度を0.7ポイント下回る93.9% 26市中25位となりました。この低さはホントに問題。景気の悪さが響いているのはどこの自治体も同じはずで、なにか訳があるのではないか・・・・と考えてしまいます。

連結実質赤字比率~特別会計などと連結するものですが、長年続いていた国保会計も、20年度は赤字が解消され、全会計が黒字となりました。

議論が集中したのは、次の③④の項目です。

実質公債費比率~早期健全化基準いわゆるイエローカードの数値25.0%に対し、6.7%でした。
この基準までには大きな乖離があるというものの、内実的には懸念材料が多々あると考えています。

決算を見てまず思ったことは黒字決算とできたのに、職員退職手当債を発行しなければならなかったのか?
島田議員が、その点から質問しました。歳入歳出差し引き額 7億2082万円を生み出せたのですから、退職債5億7000万円の発行をせずとも遣り繰りできたのではないか?
(今年3月議会で島崎が行った質問の会議録を下に貼り付けましたのでご覧ください)
要するに20年度3月時点に懸念されていた事態が国保の繰出金がさほど伸びずにすんだこと、行革への努力が評価され都交付金が増額となったこと等などで、黒字決算を迎えられることができた、というもの。中期で見れば、その選択肢しかなかったと納得しました。

借金は出来るだけ避けたい。まして、退職債は市民のための借金ではありません。また、職員にとっても志気が下がりかねない性質のものです。実際、最近の「答弁訂正」は目に余るものがあります。がんばっている職員は大勢おられますが、そのギャップがありすぎるようで、市民には役所が努力している印象を与えていないように思われます。

ちなみに、20年度末の市債残高は 378億2355万円。


将来負担比率~104.7%(早期健全化基準は350.0%、しかし多摩26市平均は24.8%です)、将来の世代にどのくらいの借金負担があるか、大規模事業に手をつけていいか、という目安になるものです。

福田議員は、その点からの指摘で「必要な市債の発行基準」を質していました。

三位一体改革で地方交付税が激減した東村山市にとって、交付税に代わるものとして臨時財政対策債を当てにせざるを得ないのですが、これも借金に変わりはありません。この運営手法は細渕前市長の時と同様だと思います。わが市の財政体質は、後どれ位したら変えられるのでしょうか。

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21年3月予算委員会での質疑・答弁の抜粋・・・・・(全文はこちらから

島崎委員 次に、職員退職手当債の発行について伺っていきます。

  過去の議会では、退職手当については常に議会で課題になっておりました。渡部市長が議員のときも、職員引当金をしなくていいのかという御質疑を随分されていたと記憶にあります。そういったことから、退職債を発行する事態は避けたいというのが理事者側の答弁であったかと思っております。という印象が大変強いものですから、今回の退職手当債には、とうとうここまできたのかという感じが否めません。

  そうした中で、さて21年度は、一般会計予算を見ますと、前年度比2.5%のマイナス、11億円の減額となっております。しかし、一財は275億円と、ほぼ20年度と同額と見ました。ざっくり見てみますと、西口・北口の大型事業が37億円、それが終わって、今の差し引きをしますと26億円ぐらいになります。ところが、21年度は、国保の繰り出しが今までより5億円も繰り出すわけで、それを含めて特別会計の繰り出しがプラス10億円と大変膨らんでいるわけです。これを差し引いても、あと16億円ぐらいあるのではないかと思ったわけです。そうしますと、市長が常々身の丈に合った財政運営をされていくと言われておりますけれども、21年度は積極予算となっているのか、どうなんだろうかと思います。そこで、退職債を発行せずとも、何とかできなかったんだろうかという気がするわけです。

財源対策のシミュレーションを行って、今回の退職手当債に決断をしたと聞いておりますけれども、このシミュレーションの説明をお伺いします。


△小林財政課長 財源対策のシミュレーションでございますが、平成20年度9月補正の今後見込みにおきまして、20年度の財源不足が約12億円、また、昨年5月に推計いたしました財政フレームでは、21年度には約25億円の財源不足が見込まれたものでございます。
平成20年度は、御案内のとおり、給与表の都表などの移行により、総合交付金の増額等などを見込んだものの、最終的には6億円程度の乖離が埋まらず、退職手当債による財源補完を決断いたしました。21年度当初予算編成に向けては、給与制度の見直し、行財政改革推進による事業の見直し、さらには部別予算編成においてのシーリング等を実施し、一般財源ベースで9億円の効果を生み出し、御案内のとおり、財政調整基金からの繰り入れを行うことなく満年度の予算を編成したところであります。

  今後につきましては、人口増、駅前広場や街路の整備に伴う新規法人などの進出による市税の増加、国庫支出金の確保など、収入対策に加え、行財政改革の推進によって財政健全化を目指してまいりますが、財源補完を行うまでの効果が得られるには、相応の時間が必要かなと考えております。そういったことから、退職手当債による退職手当への対応、また、行革等の推進による総合交付金などの確保の努力による財源対策を行ってまいりたいと考えております。

  21年度以降のシミュレーションにつきましては、平成20年度の決算が確定し、それをもとにさらに財政フレームを作成した上で、財源対策を含めた財政健全化計画へつなげてまいりたいと考えております。


○島崎委員 シミュレーションを行ったと聞いていたものですから、私は、退職手当債を発行した場合、あるいは発行しない場合とかというシミュレーションを行ったのかと思っていたんですが、そうではないんですか。

△小林財政課長 退職手当債の発行の経緯については、9月補正後、十数億円の財源の不足が見込まれました。それによって、幾つかのシミュレーションがありました。一つは、基金がありますので、基金をすべて崩すといいますか、財調と退職手当といったものを崩した中で乗り切るという方法がございました。ただ、それをやりますと、21年度予算、最終的には財調からの繰り入れなく予算を組めましたけれども、それを崩してしまいますと、最終的に21年度予算を組むときの財源が厳しいものとなってしまいます。それ以外の場合、あとは赤字決算にしてしまうのかというところもありますし、赤字決算をするということは非常に重大な影響を与えるものがございます。そういった意味で、何とか基金を崩さず、それから赤字を出さずに20年度決算を迎えるためには、やむなく退職手当債を発行せざるを得ないというところで最終的な結論を出したところでございます。

○島崎委員 かつて、公共施設整備基金でしたか、それを全部崩してしまったというときも大変大きな議論になりましたが、でも結局何年かは空白でしたが、また積み増しをするということも実現できたわけです。ですから、財調を取り崩したとして、今回、それは可能だったのかなという気もするんですけれども、そこら辺はどのようにお考えだったんでしょうか。

△小林財政課長 21年度というよりも、20年度決算から21年度の予算にかけての流れの中で、そういう財源対策、不足が予想されたものです。ですので、まず20決算を何とか、財健法の関係もありますので、健全化団体にならない、あるいは、実質収支も含め、連結も含め赤字決算しないという大前提の中で、まず20年度の財源対策として退手債の発行を見込みました。それから、21年度につきましても、やはりその部分について、何とか財政調整基金等の基金を減らすことなく満年度組みたいというところで、そういった財源対策を含めまして退手債の発行を決意したところでございます。

○島崎委員 確かに市長もいろいろと御苦労なさっていて、地域手当を国基準に見直すとか、あるいは、国保の50対50に、国の指導に沿うと言ったらちょっと言い過ぎかもわかりませんけれども、そのように努力なさってきたということは承知しているつもりです。でも、それだけに、東村山市独自のやり方をとってきたんだということが、今回、私も再確認したわけですが、そういったことに当たっては、分権論議と言ったらいいでしょうか、そういうことはなさったんでしょうか。国の方針に沿うというあたりでは、今までと違う進め方をするわけですから、そこら辺は、東村山の独自路線ではない形をとるというところでは、必要だったのだろうかと考えるんですが、なさったんでしょうか。

△小林財政課長 逆に言うと、東村山のそういった特色、市としての行政サービスを何とか守っていきたいといった意味で、要するに退職手当がふえることによって、一般行政サービスになるべく影響を出さない、東村山らしさの政策を展開していくための、何とかそれを落とさないために、財源対策の一つとして退職手当債の発行を決断した。そういった財源対策をやることによって、また逆に言うと、東京都からの総合交付金の努力も認めてくれて、総合交付金等の努力割の増額が見込めるとかといった観点から総合的に考えまして、退手債も含めて総合的な財源対策をやって、何とか東村山らしい行政サービスが展開できるように努力をしてきた。

  もう一つは、やはり財政比率の観点から、財源不足によっていろいろな部分に影響が出ない形の一つの方法として退手債を決断したということでありますし、また、それについても、できるだけ今後努力しながら、2億3,900万円は発行予算額として発行を予定しておりますが、何とかそういった努力をしてそこの部分も圧縮していきたいと考えております。


△渡部市長 先ほど来、島崎委員から退職債の発行、基本的には何とか避けられなかったのかという御趣旨での御質疑だと受けとめさせていただいております。

  確かに御指摘のとおり、平成8年度の予算を組むときにも、結果として財源不足が生じたということで、当時、36億円だったですか、ありました公共施設整備基金をすべて廃止して、財政調整基金に組み替え、そして平成8年度の予算を何とか編成されたという経過がございます。

  ですので、平成8年度の財政調整基金の額というのはそれぐらいの額、三十数億円あったんですが、御案内のとおり、今の財政調整基金の額は5億数千万円ということで、先ほど来申し上げているように、あともう特目基金から廃止して組み替えるとなると、公共施設整備基金がやはりこれも5億円程度だったでしょうか、数字を細かく把握しておりませんが、あと緑地保全基金がやはり5億数千万円程度、ほとんど当市にとって虎の子の基金をすべてここで吐き出してしまうのかどうかということでございます。そこは今後の中・長期的な当市の行財政のあり方を考えていった場合、今ここで公共施設整備基金や、あるいは緑地保全基金などをすべて改廃して財源補完に充ててしまうことについては、やはり今の市政を預からせていただく立場としては、それはちょっとまずいだろうという判断をさせていただきました。

  それとともに、財健法の4指標の将来負担比率の分母になる基金が枯渇化してしまうと、逆に言うと、指標が非常に悪化してしまうという問題がございましたので、今の退職債というのは、かつて小金井市が発行したときとは違って、特例的に平成27年度まで認められている制度です。これは、全国の自治体が大量退職時代を迎えて、退職金の支払いに大変苦慮している状況を踏まえて、国が平成18年から27年の特例的な措置として認められている退職債でございますので、これを活用して、何とかこの5年間の間に、一般財源ベースで収支が均衡する財務体質に改めていきたい。そのために、今、基金をすべて使い果たしてしまうのではなくて、借り入れる体力がある間は退職債で何とかしのいでいきたい、そのような考え方に基づいて、苦渋の選択でございますが、今回、退職債の発行に踏み切ったということでございますので、御理解をいただきたいと思います。


○島崎委員 市長が当初から苦渋の選択であるということを言っているのは承知しているつもりです。ただ、私は、やはり退職債を発行したということで、市民や職員が誇りを失ってしまわないか、あるいは、現在の仕事をしていらっしゃる職員の方のモチベーションが下がるのではないかということを懸念するわけです。ぜひそちらに対しては十分な配慮といいましょうか、理解をしていただくように、職員に対してもしていただきたいと要望を述べさせていただきます。

議会/行政改革 | 【2009-09-13(Sun) 20:20:33】 | Trackback(-) | Comments:(0)


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